鍼灸の逆子治療は、主にお母さんの足首にあるお腹を柔らかくする「三陰交(さんいんこう)」というツボや、足先にあり、お灸をすると赤ちゃんが動く「至陰(しいん)」というツボを使います。
お腹を触って赤ちゃんの頭や足などの位置を確認することはありますが、赤ちゃんに直接鍼をすることはありませんので、ご安心ください。
産婦人科での逆子の治療は、お腹(子宮)の張り止めの薬、逆子体操、外回転術などがあります。
患者さんの状態や医師の治療方針によってそれぞれ異なることがあります。
治療方針によって、逆子のまま分娩や帝王切開をするケースもあります。
現在、通院している産婦人科の医師にどのように治療するのか聞いてみるのもいいと思います。
逆子の治療は一般的に逆子体操、外回転術、鍼灸、カイロプラクティックなどがあります。
カイロプラクティックに関しては整体、エステの店などでおこなう、産婦人科の医師、鍼灸師など国家資格を所有する治療家以外の施術は危険ですので避けてください。
逆子体操には2種類あり、どちらもお尻を高く上げることで赤ちゃんを骨盤から離し、回転させやすくする方法です。
基本的には夜寝る前におこないます。
逆子体操その①【胸膝法】
うつ伏せの状態から両膝をついてお尻をできるだけ高く持ち上げます。15~20分続けたらそのまま横向きになって寝ます。
逆子体操その②【ブリッジ法】
仰向けになって寝て、お尻が30cmくらいの高さに上がるようお尻の下に座布団やバスタオルを敷きます。
この動作を1回10分、1日2回おこないます。
逆子体操は本来、お腹の張りがない状態で行わないといけません。お腹の張りがあるうちに逆子体操をしてしまうとかえってお腹の張りが強くなってしまいますので注意が必要です。
そのため、産婦人科では張り止めのお薬も処方されやすいのですが、このお薬は動悸がするなどの副作用が出やすく、お腹の張りに対してはそこまでの効果が出ない場合があります。
お腹の張りがあるうちに逆子体操をしてしまうとかえってお腹の張りが強くなってしまいますので注意が必要です。
また、台所などの立ち仕事、長く歩くこと、足、腰を冷やすこともお腹の張りの原因になりますのでご注意ください。
逆子の治療でおこなう外回転術とは、医師がお腹を触り手で逆子を正常な場所まで動かすことをいいます。
外回転術は、術前から持続的に点滴で多量の張り止めを投与します。
術中は胎児の心音とエコーで赤ちゃんの位置を確認しながらおこないます。
外回転術は、臍帯(へその緒)が赤ちゃんの首に絡まっていたり、何らかの理由で危険があるときにはおこなえません。
また、術中に胎児の負担が大きくなり、状態によっては緊急帝王切開になる場合もあるようです。
術後に臍帯が絡まって結節(結び目)ができたり、胎盤早期剥離など赤ちゃんの命にかかわることもあります。
外回転術をおこない、治ったとしても、お母さんのお腹の状態がよくないと、また逆子に戻ってしまうケースもあります。
いずれにしてもお母さん、赤ちゃんには負担がかかります。おこなう場合は医師と相談してください。
逆子に対する鍼灸治療は、お母さんの体を赤ちゃんがしっかりと育つお母さんらしい体に整えます。
薬を使ったり、無理に赤ちゃんを回すことはないので副作用、危険性は全くありません。
鍼灸治療を行うことで、逆子になっている赤ちゃんが自然と正しい位置に移動してくれます。
妊婦さんは、動くとお腹が張ります。そのため、状態、体操の方法によっては逆子体操をしてもお腹が張ってかえって苦しくなってしまいます。
さらには、母体のお腹が張ると赤ちゃんにとっても窮屈な状態といえます。
鍼灸治療の場合、お母さんの状態に合わせて無理なく逆子を正しい状態に戻るよう促すことができます。また、治療中も無理な体勢をとらずにリラックスできます。
鍼灸治療はお母さんにとっても赤ちゃんにとっても効果的な治療法です。
残念ながら、逆子になる原因は未だ明らかになっていません。
へその緒の長さ、母体の体温、赤ちゃんの大きさ、胎盤の位置など、様々な視点から逆子になる原因をつきとめようと専門家が研究しているところです。
だいたいの目安で言うと、7ヶ月で95%、8ヶ月で90%、9ヶ月で80%、10ヶ月で74%といったところです。
また逆子の治療には、母体が冷えていたり、お腹の張りが強いかどうかも深く関わっています。
加えて、赤ちゃんが大きくなるとだんだんお腹の中で動けるスペースがなくなるため、治療が難しくなります。
逆子とわかったら早めに治療し、安心して出産を迎えましょう!
羊水が多めだと赤ちゃんが動きやすいので、逆子治療で頭が下になってもまた元に戻ってしまうことがあります。
そのため鍼灸治療では逆子が治っても、逆子にならないように子宮をいい状態で維持させること、そして安全に、健康に出産することが可能となり、大切なことです。
反対に、羊水が少なめだと赤ちゃんが動きにくいので、治療に時間がかかることがあります。
しかし、他にも気になる症状(子宮筋腫がある、胎盤の位置が子宮口に近いなど)がなければ3〜5回くらいで治ることが多いです。
前述の矯正率とそう大差はありません。
妊娠7ヶ月 (妊娠24週~妊娠27週):妊娠後期
お腹の膨らみが服の上からでもだいぶわかるようになってきます。
妊娠7ヶ月目までは、羊水の中で頭が上になったり下になったり位置が移動します。妊娠後期になると子宮の中では赤ちゃんの位置が落ち着き始めます。
そのため、妊娠7ヶ月の時期ではまだ逆子と診断されるケースは少ないです。
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| 妊娠7ヶ月(妊娠24週~妊娠27週)のお腹真横 |
妊娠7ヶ月(妊娠24週~妊娠27週)のお腹斜め |
妊娠8ヶ月(妊娠28週~妊娠31週)、妊娠後期と呼ばれる時期です。
心臓や内臓などの器官はほぼ完成し頭が下の位置に下がりやすくなります。
まだこの時期ではお腹にスペースがあるため最も逆子がみつかりやすい時です。
この時期の逆子治療成功率は90%
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| 妊娠8ヶ月(妊娠28週~妊娠31週)のお腹真横 |
妊娠8ヶ月(妊娠28週~妊娠31週)のお腹正面 |
逆子治療などは妊婦さんにとって悩みの1つですが、一番大事なことがあります。
それは、無事に赤ちゃんを出産することです。
不妊治療の末、妊娠できても、気をつけないと流産する可能性があります。
妊娠したのにつわりがひどくて栄養失調になったり、が妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)になることもあります。また、出産予定日なのに赤ちゃんがおりてこないで陣痛が始まらない人もいます。
妊娠して出産するまでの過程は様々なトラブル、困難がありますが、それらに打ち勝って初めて赤ちゃんと対面できる喜びは今までの苦労を吹き飛ばしてくれます。
極端にいえば逆子が治らなくても無事出産できれば逆子のまま生まれてきてもそれは安産です。
無事出産することを第一において逆子の治療に専念した方が逆子が治る確率もあがります。
不安なことはたくさんありますが、大きな心で赤ちゃんを迎える準備をしましょう。