ブログ

帯状疱疹と顔面神経麻痺

季節の変わり目で

意外と多いのが
「顔面神経麻痺」
という病気です

顔面神経とは名前の通り
「顔を動かす神経」です

そしてこの神経が
何らかの原因で傷つけられ

「顔が動かなくなる」

例えば

・眉毛が下がる
・目が閉じない
・口が閉じない
・口元が垂れる
・涙が出る
・麺をすすれない
・お茶を飲んでも口元からこぼれる

いわゆる麻痺の状態になるのが



『顔面神経麻痺」です



一般的に一番多いのは
片方の顔の表情や動きが作れなくなり
その原因となるのが
「ヘルペスウイルス」といわれています

ヘルペスとは
口元にできる痛いプツプツのもの
体の抵抗力が低下したとき
寝不足や不摂生が原因で

ウイスルが再増殖する性質があります

よくいう「口唇ヘルペス」です

その他に帯状疱疹で知られている

「帯状疱疹ウイルス」

これは年配の方にできやすく
脇腹などによくあらわれます

↑腰の帯状疱疹5日目

しかし極端な体力の消耗等で
20代でもあらわれることがあり

脇腹ではなく
耳の周りや顔に現れるときに
顔面神経に関係してきます

帯状疱疹はもともと
「水疱瘡」のウイスルで


ほとんどの方が経験しています

ただ

帯状疱疹として症状が現れるときは
強力なウイスルのため

顔面神経に関係したとき
顔面神経の構造上
深刻なダメージになることもあります

一番最悪になるケースは
特徴となる帯状疱疹の水疱が
あらわれない時

顔面神経麻痺があらわれたときに
軽い麻痺と勘違いして
顔の表情も耳の聞こえも
重症化して治らなくなることです

患者さんご自身が
顔の異変に気がついた時

あまりにも症状がひどいときは
水疱がなくても
帯状疱疹を疑って

1時間でも早く

ウイルスを抑える薬を使いながら
顔の麻痺や難聴
の治療をしなければなりません

ただし

この治療は

一番はじめから
専門の鍼灸治療が必要となります


写真は顔面神経麻痺に関係する
「ツボ」に鍼をしているところです

写真を見る限りでは
最近流行りの「美容鍼」
に見えてしまうかもしれませんが
全く違うもので
美容感覚の治療をしても治らないですし
逆にこわばってしまうこともあります

顔面神経麻痺の治療で
絶対に禁止されているものは
顔に対して
低周波の電気や電気鍼をすること

となっています


顔の動きに違和感を感じたときは
急いでご相談ください



やるべき治療
・病院で抗ウイルス薬をつかう

・専門の鍼灸院で治療する

・しっかりと休養をとる



禁止されてる治療
(治らない+違う後遺症が出る)
・顔に対して電気治療をする

・顔に電気鍼をする

・一生懸命動かすリハビリをする



◆◆当院が参加している関連学会◆◆

日本顔面神経学会
日本耳鼻咽喉科学会
日本小児耳鼻咽喉科学会

過去の記事

全て見る