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症状別Q&A : 鍼灸治療全般

鍼灸院にはどんな時に行くものですか?

何か体の不調を感じた時、まずは病院に行かれる方がほとんどだと思います。
そして検査で異常がなかったり、湿布や痛み止めの薬で効果を感じなかった時に初めて鍼灸治療を試してみようという選択肢が出ると思います。
 
鍼灸院に行く方がいい時は痛み、こり、しびれ、不調(例えばめまい、耳鳴り、冷え性、食欲不振、便秘、不眠、生理痛)などがある時です。
その中でも寝違いやギックリ腰、頭痛などは鍼灸治療を早期で始めた方が回復が早い場合が多いため鍼灸院を第一選択に入れることをお勧めします。

ただし、当院でも治療に入る前に問診や検査をして、身体がどんな状態であるかを診断させていただき、症状によっては病院をすすめる場合もあります。
また、潰瘍性大腸炎や不妊治療、突発性難聴、逆子などで薬をもらったり検査をしたりしているといったものは鍼灸治療と病院を併用している方も多く、問題もありません。

鍼灸治療はどんな症状に効きますか?

鍼灸は「痛み・こり・しびれ・自律神経の乱れ」の治療を得意としています。
代表的なものが肩こり・腰痛です。
慢性的なこりや寝違え、ギックリ腰などの急な痛みにも有効ですが
頭痛や手足のしびれ、抜け毛にも効果があります。

また当院は
・難聴、めまい、顔面神経麻痺などの耳鼻科疾患
・過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、機能性ディスペプシアなどの消化器疾患
・不妊症、逆子、生理痛などの婦人科疾患
・不眠、動悸、起立性調節障害などの自律神経疾患
・夜泣き、夜尿症などの小児疾患
などの専門外来があり、多くの患者さんを治療しています。

赤ちゃんでも鍼灸治療できますか?

治療に年齢の制限はありません。
だいたい、生後1ヶ月検診を受けてから治療を始めるという場合が多いです。

小さな子どもを治療に連れてくるのは「泣いてしまうかも」とか「うるさくしちゃうから…」と気にされる親御さんもいるかもしれませんが、子どもが泣いてしまうのも成長のひとつです。当院では開院当初から小さな子どもたちへの治療をしているので、安心してお越しください。それでも気になるという親御さんは、電話もしくはLINEでご相談ください。

妊娠中でも鍼灸治療はできますか?

治療できます。
つわりや逆子、陣痛促進など様々な症状に治療をおこなっております。
また、切迫流産等の予防に鍼灸治療は効果的なので、妊娠中は積極的に安産目的の鍼灸治療をおすすめします。

入院中でも鍼灸治療はできますか?

治療することはできますが、入院している病院に施設内での鍼灸治療の許可を取るか、当院までご来院いただく必要があります。

鍼灸治療をするとどれくらいで治りますか?

症状や原因にもよりますが寝違えやぎっくり腰などの急な症状でしたら2~3回の治療で回復してくることが多く、中には1回の治療でよくなる場合もあります。
 
日々の積み重なった疲れや痛みをすぐに取りきることは難しく、良くなったと実感していただくには週に1~2回の治療を5~6回ほど続ける必要があります。
なぜなら一度良くなっても同じ生活環境が続くことで症状を繰り返してしまうことが多く
継続して治療することが大切なのです。

調子が良くなったら治療したらダメなの?

鍼灸院で治療を受ける第一の目的は症状を治すことですよね。
初めて治療を受けたときに気になっていた症状が今ないのなら治ったと解釈してもいいと思います。

しかし、なかには腰部脊柱管狭窄症のような骨の変形が原因で症状があらわれている場合、症状は楽になっても骨の変形は鍼灸治療では治すことはできません。このような場合、症状が完全になくなることはなく、上手く付き合っていかなければいけないものもあります。

症状がなくなったと感じた時点で治療を終わらせるのも一つですが、再発を防ぐための治療も大切だと考えています。
当院では「笑顔あふれる快適な暮らしを応援したい」をモットーに安全、安心な治療を追求しているため、今ある症状を改善できるよう努めています。

紹介状をもらわないと鍼灸治療を受けられませんか?

紹介状がなくても鍼灸治療はできます。
当院来院時には、問診や検査等で診断し治療プランをご説明してから治療をおこないます。

鍼灸院で健康保険は使えますか?

鍼灸の保険は病院の保険と違い、鍼灸院に置いてある鍼灸専用の同意書(診断書)に医師の同意をいただく必要があります。細かな注意点もあるので保険を使いたい方はご相談ください。

鍼灸院に行きたいけど、病院の許可は必要でしょうか?

医師の許可は必要ありません。
はり師、きゅう師は国家資格を保有しています。
はり師きゅう師は医師法(17条)に対する特別措置があるため医師の許可がなく施術ができます。

鍼は痛そうで怖いです

当院の鍼は、髪の毛よりも細い0.1㎜ほどの太さのものを主に使用しています。アレルギーを起こしにくいステンレス製で、すべて注射針と同じように滅菌処理された個包装のディスポーザブル(使い捨て)です。

鍼は非常に細いため、刺したときに痛みを感じることはほとんどありませんし、安心して治療を受けていただけるよう、私たち鍼灸師も痛みの出ないような手技を心がけています。

鍼を刺すと血がたくさん出るのでは?と心配される方もいるかもしれませんが、そんなことはありません!細くてしなやかな日本製の鍼は、血管を傷つけにくく、出血のリスクを最小限に抑えます。身体が弱っている時などには少量の出血や内出血が起こることがありますが、すぐに落ち着くものばかりです。
 
子どもや刺激に敏感な方には、皮膚に直接刺さない「小児はり」があります。
小児はりは、皮膚の上からツボを押したりさすったりする、より柔らかい刺激の鍼です。刺さない鍼であっても、しっかりとした治療効果が出ますから「刺す鍼をするのはちょっと怖い」と感じている方もお気軽にご相談ください。

お灸はヤケドしませんか?

お灸とは身体にあるツボにヨモギの葉を精製して作ったもぐさを直接または間接的に当て、温熱刺激を利用して病の予防や治療をおこないます。
もぐさはハーブの女王と呼ばれており殺菌、解毒作用、保温効果、温熱効果と共にもぐさの持つ精油成分「シネオール」という物質が皮膚から浸透し血液中の白血球を増加させ免疫力を高めます。
 
当院で使用しているお灸は間接灸といって火種が直接肌に触れない形をしており、温度は40度前後のため火傷の心配はなく、気持ちよく受けていただけます。
子どもや皮膚が弱くなっている妊婦さんには、より優しい温かさの直接皮膚に当てないお灸を使用することが多いです。

女性専門の鍼灸治療って何ができるの?

女性の体は、生理・妊娠・育児・更年期などライフステージによってホルモンの影響を大きく受け体が変わり、悩みが大きく変化をしていきます。そんな女性の一生に寄り添うための鍼灸治療が「レディース鍼灸」です。
 
レディース鍼灸さいとうは「女性と小児のための鍼灸院」として、女性が気軽に悩みを打ち明けられるような女性鍼灸師が常駐しています。院内の設備は女性が安心して過ごしていただけるような空間を意識しており、子連れでも気軽にご来院いただけるよう配慮をしています。また、当院グループでも女性疾患には対応しているため、女性鍼灸師勤務日または男性鍼灸師でもいいという患者さんはお気軽にご来院ください。

未病って病気にならないこと?

未病(みびょう)は、東洋医学で使われる概念で、病気の発症前の状態や健康の前段階をいいます。文字通りに解釈すると、「まだ病気ではないが、未来において病気になる可能性がある状態」という意味です。

東洋医学では、人間の身体や心は、健康である場合でも微妙なバランスが保たれていると考えられており、このバランスが崩れることで、身体や心に不調や症状が現れるとされています。

未病の状態では、まだ明確な症状は現れていませんが、身体や心の小さな変化や不調が見え始めるので、この段階で治療をしてバランスを整えておけば病気になる前に予防ができたという事になります。
未病の概念は、東洋医学から生まれたものですが、現代の医学や健康管理にも通じるところが多くあります。

同じ不調ばかり繰り返しますが、体質改善したら良くなりますか?

鍼灸治療の原則に標治(ひょうち)と本治(ほんち)という言葉があります。
東洋医学で使われる言葉ですので、あまり耳にしたことがないかもしれません。
分かりやすく言うと、病気の原因を「本」、それによって引き起こされる症状を「標」と言います。
本治はその病気になっている原因を体質から治す治療、標治は出ている症状を良くする治療です。
どちらも治さなければいけないものですよね。

この治療の考え方は草取りと同じで、草取りの時に草の根っこを抜かなければ、しばらくして再び生えてきます。
反対に草の部分が大きくなりすぎて作業しづらい時は草の部分を刈ってから根を引き抜く方がスムーズに進む場合もあります。
この形を医療に当てはめると、西洋医学は対症療法(標治)が多く、鍼灸治療は対症療法(標治)だけでなく病気に陥ってしまった原因に対処すること(本治)も得意です。
 
風邪を例に出すと
西洋医学:咳や熱などの出ている症状を薬で抑え、体が回復するのを待つ→標治
東洋医学:鍼灸治療をして風邪症状の標治だけでなく、風邪を引くほど弱ってしまった身体を回復させて病気に打ち勝つ身体にすること→本治
というように鍼灸治療には標治と本治双方に期待できます。
鍼灸は昔から人々が持つ自然治癒力を高めて自分の身体を自分自身で治す手助けをしているのです。
 

鍼灸院は整体や接骨院とは何が違うの?

整体は医療系の資格を持っておらず、保健所に登録していない方がおこなっているものです。 接骨院は打撲や捻挫や骨折など、けがの治療をする資格で病気の治療ではありません。 一方、鍼灸は体の表面から内部まで、自然治癒力を引き出して病気の治療をする資格です。

夜中にぎっくり腰になりました。治療してもらえますか?

夜間や休日にぎっくり腰やめまい、ぜんそくなど急な症状が現れたときでも緊急連絡先にご連絡いただければ、対応することもできます。

豊川、蒲郡、新城、豊橋、豊田、岡崎、田原の地域で対応しております。患者さんの症状が動くことができない状態であれば往診でも対応しています。治療の際は休日料金や往診料金が別途かかります。

鍼灸院にお得な割引などはありますか?

当院はリラクゼーションと違い保健所登録をしている治療目的の鍼灸院です。そのため回数券、及び割引クーポン券は、法律上禁止されているため取り扱っておりません。

鍼灸院でサプリメントは販売していますか?

サプリメントや健康器具などの販売はしておりません。

お灸は熱いですか?やけどはしないですか?

剛鍼灸院グループでは、熱い部分が直接肌に触れない間接灸を使用しておりますのでやけどの心配はありません。
それでも熱い場合は途中でもお灸をお取りしますので、いつでもお気軽にお申し付けください。

.子供の鍼(はり)も大人と同じものですか?

子供用の鍼(はり)は大人のものとは違い、肌に直接刺さず、皮膚をこすったりつついたりするだけの「小児鍼(しょうにしん)」というものを使います。
また、お子様が不安にならないよう、親御さんと一緒にいられる待合室で治療を行う場合が多いです。

昔経験した「鍼(はり)」は数十分間刺さったまま。ここはすぐ抜いていますがなぜですか?

ぎっくり腰など、患者さんの状態によっては同じ姿勢を続けることが苦痛になる方もいます。
その場合、必要最小限の時間で必要な同じだけの治療、刺激量を調節しています。

また、風邪など、咳やくしゃみをしているような患者さんの場合、鍼(はり)をしたままですと危険なため、最も安全な治療法を選択しています。
全ての患者さん、治療において長い時間「鍼」を置いたり、治療すればいいというものではありません。

患者さんの状態にあった治療法を常に考え治療させていただきますが、ご心配や不安がある時はお気軽にご相談下さい。

以前行っていた治療院は「鍼(はり)」を全身にしました。先生は鍼が少ないようですが?

患者さんの症状やその日の状態を診て治療をしていきますので、治療する場所や鍼(はり)の数はその日によって違いがあります。
鍼の数が多いから良いという訳でもなく、また、全身にしたからそのぶん良い、という訳ではありませんが、もし気になるようでしたらお気軽にご相談ください。

鍼(はり)をした日にお酒を飲んだら急にお酒がまわった気がしたのですが、なぜですか?

治療後は全身の血流が良くなるため、普段よりもお酒に酔いやすくなります。
鍼灸の副作用という訳ではありませんのでご安心ください。

鍼(はり)で痛いところと痛くないところがあるのですが、痛いところは悪いところですか?

疲労や病気のため、皮膚や筋肉の緊張の強くなっている部分は痛みが出る場合もあります。
また、狙ってできることではないのですが、血管や神経が集まっている「毛穴」に鍼(はり)が入ってしまった場合、少し痛みを感じる場合があります。

もうひとつ、施術者が鍼の操作で患者さんの体に刺激を送るため「ズーン」という重いような感じがする時もあります。
これは東洋医学の鍼灸治療でいう「得気(とっき)」と呼ばれるもので、体の弱った部分、痛んだ部分に足りない「気」を補うために必要な治療です。

患者さんによっては、この感じを嫌がるかたもいらっしゃいます。
鍼灸師は患者さんの状態、体質を考えた上でこの「得気」の強さを調節しますが、あまり嫌なようでしたらおっしゃっていただければ調節いたします。

.友人に「鍼(はり)」をしたらその日はだるくなったと聞いたのですが、どうしてですか?

「鍼」をすると血流が良くなるため、患者さんによっては「のぼせた」ような状態になります。 その場合、一時的な体のだるさが出ますが、安静にしていただければすぐに落ち着きますのでご安心ください。

毎回同じ場所に「鍼(はり)や灸(きゅう)」をするのですか?

患者さんの症状やその日の体調に合わせて治療をしていきますので、毎回同じというわけではありません。
また、鍼灸治療に使用するツボの種類、そのツボの刺激の度合いも変化させます。痛かったり、刺激が足りないとお感じになった時は遠慮なく言って下さいね。

鍼灸治療は癖になると聞いたことがあるのですが、本当ですか?

鍼灸治療をすると、治療直後から全身の血液循環が改善します。
その影響もあり、鍼灸治療をして楽になった時と鍼灸治療をしなくて調子が悪い時との落差が大きくなったことを「癖になる」と表現する方もいらっしゃいます。

薬の副作用や一種の「依存」とは違いますのでご安心下さい。

日曜日や夜中に調子が悪くなった時でも治療してもらえますか?

当院では、患者さんの調子が悪くなったときは、いつでも対応できるよう、24時間体制で受け付けております。
春先には、起床時、花粉症のためくしゃみをしたときにぎっくり腰をして動けなくなったとき
朝、目が覚めたら、めまいがして動けなくなったとき
大晦日に大掃除をしていてぎっくり腰をしたとき
妊娠中、つわりがひどくて動けないとき
など、その場から動けない時、動かないほうがいい時はご自宅などにお伺いして治療いたします。

そんなときは診察券や治療院の留守番電話にある緊急時の連絡先までご連絡ください。

鍼灸治療に副作用はありますか?

鍼灸治療では、病院で処方される薬のような副作用はありません。

治療後、からだ全体にだるさが出たり治療した部位がだるくなる場合もありますが、これは血液循環が改善したために起こる「お風呂でのぼせたような状態」です。
この状態は一時的なもので一休みしていただければ落ち着きますので、心配なさらないでください。

何回治療すると治りますか?

症状の程度などによって個人差があります。
1,2回で効果がある場合もありますし、何度か治療が必要な場合もあります。

具体的な症状を伺えればある程度は治療期間の目安をお伝えすることができますので、治療期間の目安をお知りになりたい方は健康相談フォームからお気軽にお問い合わせください。

鍼(はり)どのくらい深く刺しているのですか?

治療する部位や症状によって「はり」をする深さは違いますが、だいたい皮膚より少し中にあるくらいだとお考えください。

鍼灸治療をしてもらい楽になりました。「鍼(はり)」には何か薬を塗っているのですか?

鍼灸治療では薬は一切使用しておりません。

鍼灸治療というものは、施術者が鍼の操作で患者さんのからだに刺激を送るため「ズーン」という重いような感じがする時があります。
これは東洋医学の鍼灸治療でいう「得気(とっき)」と呼ばれるもので、体の弱った部分や痛んだ部分に足りない「気」を補うためのものです。

体の中には絶えず「気」と呼ばれるエネルギー(血液のようなもの)が流れています。
その「気」が滞ったり、足りなかったり、余分に集まり過ぎたものを鍼灸師が「鍼(はり)」の操作/刺激で正常な状態になるよう調節し、自然治癒力を高めます。

鍼治療に使う「鍼(はり)」は痛くないですか?

治療に使う鍼(はり)は髪の毛よりも細いものを使うため、治療の際に痛みを感じる事はほとんどありません。

ちなみに、鍼の太さは直径 0.14 〜 0.16 mmほどと非常に細いものです。
鍼先に関しても注射針よりも細く、表面も滑らかで丸みを帯びた形状となっていますので、注射をする時のような「チクッ」とした痛みもありません。

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