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熱なしコロナで拡大する後遺症
お盆前から新たにコロナ感染がひろがりましたね。また、今まで感染者が少ない地域に広がっている傾向も見られました。
この背景には、コロナだけでなく以下のような原因もあります。
- ヘルパンギーナ
- マイコプラズマ肺炎
- インフルエンザ
- 手足口病
以上のような、さまざまな感染症が混在しているのと同時に、コロナ感染自体が以前のように急激に発熱するのではなく、発熱しないいわゆる「熱なしコロナ」が多いこともあります。
熱が急激に上がらない→ 病院に行かないもしくは検査してもらえない
→ 隔離等警戒することをしない→ 感染が拡大する
といった行動になりやすいです。
先日ちょうど熱なしコロナについてテレビでも紹介していましたが
- 発熱しない
- 喉の痛みがある
- 咳が出る(たんが絡む咳)
- 鼻水が出る
といった症状がが特徴で、発熱と乾いた咳のマイコプラズマ肺炎や、すべての症状があらわれるインフルと区別されます。
心配なことは感染拡大だけではありません。
かぜや新型コロナなどの感染症は、発熱することで体で免疫反応がおこり、体を治そうとしてくれます。
しかし熱が出ないコロナ感染では、免疫反応がしっかりと起こってくれないため、体を治す働きができずにウイルスが長期間残ってしまいます。 その結果、コロナ後遺症があらわれやすくなります。
コロナ後遺症と呼ばれる症状には
- 倦怠感
- 抜け毛
- 咳が止まらない
- 味覚障害、嗅覚障害
などが挙げられますが、基本的に目に見えてわかる器質的異常ではなく、原因を診断できない機能障害なので確実な治療法がありません。
そんな時に治療の手助けとなるのが「鍼灸治療」です。
お灸は古くから伝わる東洋医学の治療法で、もぐさ(乾燥したヨモギの葉)を燃やし、その温かさを使ってツボを刺激します。
この刺激により身体の自然治癒力を引き出します。
お灸による温熱刺激は体内の血流を促進し、白血球などの免疫細胞の活動を活発にします。 これにより体の防御機能が高まり、病気に対する抵抗力が強くなります。
また、鍼灸治療は脳にも作用します。鍼灸治療は内因性オピオイド(エンドルフィンなど)の生成を促進します。これらの物質は痛みを和らげるだけでなく、マクロファージの活動を調整する作用もあります。エンドルフィンの分泌により、ストレスが軽減され、免疫系の働きが強化されます。
当院のコロナ後遺症外来について
コロナ後遺症の治療は予約優先制となっております。そのため、
・事前にご予約ください。予約時、「コロナ後遺症」とお伝えください。
・往診治療も対応しております。※対象者は、外来同様です。
注意点としまして、
・コロナ感染療養期間中の方の治療は、お断りしております。
・現在発熱している方は受け付けておりません。
・状態によっては、病院への受診をお勧めする場合があります。
コロナ後遺症リスクは3年後も残存する調査結果が出ました
世界規模で猛威をふるった新型コロナウイルス感染症ですが、とある研究機関の調査では、見逃せない結果が出ています。
新型コロナウイルスの感染は、多くの臓器系に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症を引き起こしますが、これらの後遺症のリスクに関する長期の追跡調査のデータは限られています。
この研究では、SARS-CoV-2の感染者群13万5161人と対照群520万6835人のコホートを米国退役軍人省のデータベースから構築し、3年間追跡して死亡とPASCによるリスクを推定しました
SARS-CoV-2に感染したものの入院しなかった患者では、死亡リスクの増加は感染後2年目には見られなくなり、PASCの発症リスクは感染後の3年間で低下した。それでも感染後3年目において、PASCによる障害調整生存年数(DALY:disability-adjusted life year)への影響が1000人当たり9.6年(95%信頼区間[CI]:0.4-18.7)となった。
一方、SARS-CoV-2の感染によって入院した患者において、感染後の3年間で死亡リスクは低下したが、感染後3年目でも対照群と比較すると有意に高いままだった。PASCの発症リスクは3年間で減少したが、3年目において1000人当たり90.0年のDALYへの影響をもたらしています。
以上から、COVID-19感染者では、時間の経過とともに死亡やPASCのリスクが減少していくが、感染によって入院した患者については、健康への悪影響が感染後3年目にも残存していることが示されました。
※参考文献:Cai M, et al. Three-year outcomes of post-acute sequelae of COVID-19. Nat Med. 2024;30(6):1564-73.
※PASCは、ネットでは、ロングCOVID(ロングコロナ)と呼ばれていますが論文ではPASCとも呼ばれることが多いようです。PASCは、SARS-CoV-2感染の急性後後遺症(postacute sequelae of SARS-CoV-2)の略語です。
※障害調整生存年数(Disability-Adjusted Life Year: DALY)は、健康状態を評価するための指標の一つです。簡単に言うと、DALYは病気や障害による健康損失を年数で表したものです。具体的には、次の2つの要素から構成されます:
- 早期死亡による損失年数:病気や障害で早く亡くなったことによる損失年数。
- 障害による損失年数:病気や障害を持ちながら生活することで失われた健康な年数。
DALYは、これらの2つの要素を合計することで算出されます。つまり、DALYが大きいほど、その病気や障害が個人や社会に与える負担が大きいことを意味します。
例えば、ある病気が原因で5年早く亡くなり、その前に10年間障害を持って生活した場合、その病気によるDALYは5年(早期死亡による損失年数)+10年(障害による損失年数)=15年となります。
このように、DALYは個人や集団の健康状態を数値化し、病気や障害の影響を総合的に評価するための重要な指標です。
※参考:令和元年~3年度厚生労働科学研究費補助金
(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)
「栄養政策等の社会保障費抑制効果の評価に向けた医療経済学的な基礎研究」
新型コロナの後遺症は罹患時から持続する症状と、回復した後、新たに出現する症状があります。
その中でも特に多いのが
となっております。
倦怠感などの後遺症を和らげる治療
調査結果の内容は詳しく理解するのが難しいと思いますが、要は、後遺症があらわれた時は、3年後でも症状が残ってしまうことがあるということです。
それでも、しょうがないと思い何もしないのも苦しいですし、治療法がないわけではありません。
コロナ後遺症の治療法では、鍼灸治療も有効な治療法の一つです。もともとコロナ後遺症の原因の一つは、サイトカインストームと呼ばれる強力な免疫反応を引き起こすことがあります。この免疫反応が、炎症や痛みをはじめとする後遺症を引き起こしていると考えられています。
鍼灸治療では、このような免疫反応を鎮め、症状に影響している自律神経の機能を活性化させることができるため、さまざまな後遺症の症状に対応できます。
当院のコロナ後遺症外来について
コロナ後遺症の治療は予約優先制となっております。そのため、
・事前にご予約ください。予約時、「コロナ後遺症」とお伝えください。
・往診治療も対応しております。※対象者は、外来同様です。
注意点としまして、
・コロナ感染療養期間中の方の治療は、お断りしております。
・現在発熱している方は受け付けておりません。
・状態によっては、病院への受診をお勧めする場合があります。
当院の感染症対策
・窓の開放や換気扇による開院時間中の常時換気をおこなっております。
・患者、スタッフともに院内でのマスクの着用を義務付けております。
・スタッフの手指洗浄・消毒をおこなっております。
こどもの難聴が急増しています!こんな時、治療はどうすればいいの?
子どもの難聴が急増していることをご存知ですか?
特にコロナ禍からの生活環境の変化で、免疫力の低下から発病してしまうことが多くみられます。
特に、インフルエンザやコロナ、RSウイルスに感染した後に難聴を発症するケースが増えています。
- 声掛けに反応しない
- 聞き直す
- 聞き間違える
などの変化が現れた時は要注意です。
どの程度聞こえているの?
一般的に難聴の症状があらわれた時、耳鼻科では聴力検査をします。
↑上のイラストは聴力検査で聞こえの程度をあらわしたものです。
左側縦の数字が音の大きさで、「0(上)」に近いほど小さい音でも聞こえています。
下の横に並んでいる数字は、音の高さをあらわしていて、数字が小さいほど低い音、数字が大きいと高い音を聞いたときの反応を示しています。
「◯」は右側の耳の検査結果をあらわしていて、例えば、上のイラストでは、右耳で250Hzの音を出した時、聞き取れる大きさは75dBという大きな音を出さないと聞こえていないということになります。
子ども難聴専門の鍼灸治療
子どもの聞こえの変化に気が付き、耳鼻科を受診した場合、年齢にもよりますが、聴力検査をします。そして、聴力が低下した時に行う治療は、ステロイドが第一選択となる場合が多いです。
しかし、ステロイドを使用しても回復しなかった場合は、効果的な治療法がなくなってしまいます。
このような状況の時に活用できるのが、「子ども難聴専門」の鍼灸治療です。
子ども難聴専門の鍼灸治療では、ほとんどが刺さない鍼を使用し、全身の自律神経機能を整え回復力を高めながら耳自体の治療をおこないます。
鍼灸治療するとどうなるの?
↑上のイラストは、実際の患者さんの治療経過です。
H21年7月に右突発性難聴を発症、8月の検査ではほとんど全部の音が聞こえていない状態でした。病院に入院し、ステロイド点滴治療をおこないましたが回復せずに、経過観察のみの治療に変更され、他に治療法はないのかと探して当院へ来院されました。
当院での治療を8月に開始し、週2回の治療をおこなっていました。イラストは日時が間違っていますが、11月の耳鼻科受診時に聴力検査をおこなったところ、音全域で大幅な回復があり、そのまま鍼灸治療を継続、翌年4月の診察日の検査ではさらに回復する結果となりました。
患者さんすべてがこのような劇的な改善するとは限りませんが、もともと薬が聞きにくい難聴治療の場合は、体の治癒力を高める鍼灸治療がより効果的になります。
お子さんの難聴に気がついた時は、お早めにご相談ください。
冬の抜け毛にご用心!女性の抜け毛治療
最近、白髪や抜け毛が気になりませんか?
髪の毛にコシがなくなり縮れてきていませんか?
女性の薄毛は、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれています。
女性の場合は頭髪全体が均一に薄くなるのが特徴で、びまん性脱毛症とも呼ばれます。
びまん性とは「広範囲に広がっている状態」という意味があり、男性のようにしっかりと抜けるのではなく、全体的に薄くなっていくという状態が多いです。
女性に一番多くみられる薄毛は、ルードウィッグ型で、生え際の後退はなく、頭の天辺から後頭部の範囲がびまん性に薄くなっていくタイプです。
次に多いのはクリスマスツリー型で、生え際から頭頂部の真ん中がクリスマスツリー状に左右枝を広げたように薄くなっていくタイプです。
薄毛に対する鍼灸治療
東洋医学では、髪の毛のことを「血の余り」と呼んでいます。血液に十分な余裕があれば髪の毛まで栄養が行き渡り、髪が健康に育つからです。
食事などで取り込んだ栄養は、生命維持の優先度の高い箇所から行き渡ります。そのため髪の毛など命に影響のない場所は、供給される栄養が手薄になります。その結果、髪の毛の抜け毛や薄毛に繋がります。
比較的若い女性に多い「血虚」タイプ
「血の余り」と呼ばれている髪の毛ですが、逆に血が足りないと薄毛につながります。このことを東洋医学では「血虚」と呼んでいます。現代で言うところの貧血に近いです。
血虚の状態にあると、立ちくらみがしたり、足がつりやすくなったり、目が霞むといった症状があらわれます。
出産後や更年期くらいから多くなる「腎虚」タイプ
東洋医学では、髪は「腎の華」とも呼ばれます。腎とは、腎精すなわち生命力そのものです。生命力とは、親から受け継いだ先天の精と、食事や呼吸で補っている後天の精があります。ということは、遺伝的な先天の薄毛と、疲労、ストレス、不摂生からくる薄毛や、老化からくる後天の薄毛があるということです。これらの薄毛になることを腎が足りない、足りなくなっている腎虚の薄毛と判別しています。分娩後脱毛など女性の薄毛は腎虚タイプが多いです。また、腎虚は血虚より薄毛の症状が重いです。
鍼灸治療は「局所+体質改善」ができる優れた抜け毛治療です
薄毛に対する鍼灸治療は、患者さんの体質(現在の状態)を考慮して、一人ひとりに合わせた治療方針を組み立てます。この治療をおこなうことで、ストレスや不摂生から乱れてしまった自律神経や女性ホルモンのバランスも整い、体質改善しやすく確実に発毛、育毛できる頭皮の環境が整います。
また、薄毛にとって必要なことは、体質改善ですが、頭皮の毛根部に直接治療をおこなうこともあります。髪の成長に重要な毛根部に鍼灸治療で直接アプローチすることで、発毛、育毛のスピードは飛躍的に早くなります。
鍼灸治療のメリットは、東洋医学的な考え方の治療と、現代医療的な考え方の両方をおこなうことができることです。
- 洗髪時や乾かす時に抜け毛が増えた
- 髪の毛が細くなってきた
- 髪が弱り髪型が決まらない
- 地肌が見えるようになってきた
- 出産後から抜け毛が目立つ
- 薬の副作用で毛が抜けてきた
- 無理なダイエットで抜け毛が始まった
このような抜け毛は、お気軽にご相談ください。
【無料】眠れるカラダつくり「鍼灸で体を整えよう!」~体の冬支度と鍼灸体験~
無料体験イベントのご案内です。
武田信玄を支えた「ほうろく灸」無料体験のご案内
「ほうろく灸」無料体験のご案内です。
「焙烙灸(ほうろくきゅう)」とは、夏の土用の丑の日に夏バテ防止や病気予防のためにおこなわれてきた伝統的な行事です。
一説によると、炎天下で暑さ負けした武田信玄が、兜の上から灸をすえたところ、たちどころに全快したといわれています。
武田信玄は、徳川家康が生涯で唯一の敗戦とされている三方原の戦いの相手です。武田信玄があと1年長生きしていたら徳川の時代は来なかったともいわれています。
武田の時代を影で支えた立役者が「ほうろく灸」なのです。
焙烙灸はこのような時代背景もあって現代に受け継がれ、現代では、
●免疫力が高くなる
●自律神経が整う
●頭痛が軽減する
などの効果が期待できます!
今回、7月30日(日) 10:00~15:00
ともろ鍼灸院にて毎年恒例のほうろく灸無料体験をおこないます。
人数に制限を設けていますので、参加希望の方は電話、もしくはLINEより事前にご予約お願いします。。
顔面神経麻痺の治療~新たなガイドライン~
などがあげられます。
ということではないでしょうか
また、
とされています。
子供の脱毛症には鍼灸治療が有効! 〜鍼灸治療がもたらす驚きの効果〜
子供の脱毛症に対して、鍼灸治療が有効として注目を集めていることをご存知でしょうか。その理由として、鍼灸治療は従来の医薬品とは異なり、副作用がなく、自身の細胞が自力で治す自然治癒力を引き出すことができるからです。
鍼灸治療は東洋医学の一種で、体内のバランスを整えることで健康を回復する方法です。体のツボに細い針を刺すことで、血流や神経の働きを促進し、自然治癒力を高めます。これにより、頭皮の血行が改善され、健やかな髪を育てることができます。
また、子供の治療では、ほとんどが皮膚をつついたりする刺さない鍼を使用します。
もともと、子供の脱毛症は、ストレスや栄養不足、免疫不全が原因で起こります。近年の傾向として、脱毛症の多くは、コロナ禍での環境の変化によるストレスやコロナ感染の後遺症によるものが挙げられます。子供の抜け毛に気がつき、「脱毛症かな?」と思ったらお早めにご相談ください。
妊娠中でステロイドが使えない時の突発性難聴の治療
妊娠中に、突然聞こえなくなりました。
すぐに婦人科へ行きましたが専門外ということで耳鼻科をすすめられ、耳鼻科を受診。
耳鼻科で聞こえの検査をして、やっと「突発性難聴」と診断されましたが。
妊娠中ということもあり、婦人科の先生と相談してくださいと言われ、治療できずにまた婦人科へ行くことに。
婦人科では、妊娠中だからと、一応胎児に影響がないと言われている少量のステロイドを処方されました。
薬の量が少なかったのか2週間経っても症状は変わらず悩んでいました。
ちょうど知人が逆子の治療で通っていた鍼灸院で妊娠中に難聴になりやすくて治療をしている話を思い出したと教えてもらい鍼灸院に相談しました。
すぐに治療の予約をして週2回の治療をおこない、治療を始めて2回目の治療から聞こえに変化があらわれ、5回目の治療後にはほとんど正常範囲に回復しました。
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このような妊娠中のトラブルはよくあるケースです。
婦人科専門の治療をおこなっている当院では、妊娠中の各種トラブルに対応できます。
特に、突発性難聴の治療はお早めにご相談ください。
お母さんにも赤ちゃんにも副作用なく安全に治療ができます。
コロナが治ったはずなのに症状がつらい。コロナ後遺症に対する鍼灸セミナー
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