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色覚多様性と色覚異常の治療

色覚多様性とは
2017年に日本遺伝学会で提唱された言葉で
 
もともと
「色盲・色弱・色覚異常」
を色覚多様性と定義しています
 
ただ同年
日本眼科学会では
「色盲・色弱」の名称を撤廃し
 
「第1色盲」→「1型2色覚」
「第1色弱」→「1型3色覚」
 
など名称変更したものの
「色覚異常」という総称自体は
既に広く普及していて
色覚多様性と一括にする変更は
混乱を招くとして見送られました
 
色覚多様性という表現は
バリアフリー用語として
使用するのが好ましいかもしれません
 
 
実際に色が認識できないとは
どのような状況でしょうか
 
かの有名な浮世絵
「東海道五十三次」では
 
通常は下のような
鮮やかな赤と青が目立ちます
  ↓ ↓ ↓
  
しかし 色覚異常があると
下のような古ぼけた色に
見えてしまいます
  ↓ ↓ ↓
 
  
色覚異常では
目の網膜にある錐体細胞の機能不全により
 
・赤を感じるL錐体:1型(P型)
・緑をM錐体:2型(D型)
・青をS錐体:3型(T型)
 
と分類しています
 
 
先天性色覚障害の割合は
 
「L 錐体」が正常に機能しない
1型2色覚は約25%
 
「M 錐体」が正常に機能しない
2型2色覚は約75%
 
程度となっています
 
 
日本における色覚異常の人口は
男性は20人に1人
女性は500人に1人
の割合でいるといわれています
 
しかし本人でさえ色覚異常に
気がついていない場合もあります
 
問題なのは車の運転で必要となる
信号機の色の判断です
 
 
通常 信号機は左から
「青(緑)・黄・赤」と表示されますが
 
色覚異常の場合
色での識別が難しくなる場合があり
場所で状態を判断するため
運転中の判断が遅れてしまいます
 
実際には通常
青信号は下のように見えますが
 
 ↓ ↓
 
  
色覚異常がある時
青信号は青ではなく黄色に見えやすくなります
(写真はP型色覚表示加工)
 
 ↓ ↓
 
  
赤信号も
 
 ↓ ↓
 
 
のはずが
 
 ↓ ↓
 

のように黄色に見えてしまいます
 
 
信号のある交差点付近で
一瞬で判断しなけれなならない
車の運転では
判断が鈍ることは大変危険です
 
 
 
 
先日3月30日(火)
日本テレビのNEWS ZEROで
色覚多様性について
話題にあがりました
 
紹介された内容として
 
津波ハザードマップで避難所を示す赤
浸水が想定されるエリアを示す緑
は色覚異常のある人にとって区別しにくいため
色に頼らないデザインの工夫
を施しているとのこと
 
色覚多様性に合わせた取り組みは
様々な業界でも広がっていて
 
人気ゲームの「ぷよぷよ」では
色の見え方を変えられる機能を取り入れ
「ファイナルファンタジーXIV」では
見やすい色に調整できる
 
と紹介されました
 
 


実はこの色覚異常
 
鍼灸治療で回復する可能性があります
遺伝要素が強い色覚異常でも
回復する患者さんが少なくありません
 
特に
 
信号機がはっきり見えにくい
自衛隊の試験がある
パイロットになりたい
 
など
 
日常生活に支障がある人
特殊な職業に就きたい人
 
から鍼灸治療のご要望があります
 
下の画像が実際の色覚検査です
認識できない時は要注意です
 ↓ ↓

 

気になる方
お知り合いがいたらご連絡下さい


コロナ禍で加速するスマホ難聴とヘッドホン難聴の対策

昭和のヒーローといえば 石原軍団や戦隊モノですが

彼らだけでなく
ウォークマンのCMに登場する主人公も
ヒーローを代表する1人ではないでしょうか?


お猿さんがイヤホンをつけて音楽を聞く姿が
なんとも哀愁漂い印象に残っています。


まさに今、この情景が問題となっています。


2年前WHO(世界保健機構)は、音楽プレイヤーやスマートフォンを危険な音量で使用したり、クラブやライブイベントなどで大音量にさらされていることによって、世界で11億人もの若者(12~35歳)が携帯型音楽プレーヤーやスマートフォンなどによる音響性難聴のリスクを背負っていると警鐘を鳴らしています。


厚生労働省e-ヘルスネットでは


ヘッドホン難聴を



ヘッドホンやイヤホンを使い、大きな音量で音楽などを聞き続けることにより、音を伝える役割をしている有毛細胞が徐々に壊れて起こる難聴です。少しずつ進行していくために初期には自覚しにくく、とはいえ失った聴覚は戻りません。大きすぎる音量で聞かない、長時間連続して聞かずに定期的に耳を休ませるなどの予防が重要となります。


・・・・中略


ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)は、じわじわと進行し、少しずつ両方の耳の聞こえが悪くなっていくため、初期には難聴を自覚しにくいことが特徴です。他の症状として、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴りを伴う場合があります。重症化すると聴力の回復が難しいため、そのような耳の違和感に気づいたら早めに受診することが大切です。



と記載しています。


また


アメリカのジェニファー・ディール氏らによる論文では



難聴である人は、10年間のうちに認知症を発症する確率が50%、うつ病になる危険性が40%、転倒する危険性が30%高いという結果が報告されています。



とも報告してます。


そして、コロナ禍のストレス、リモートワークやスマホ利用の急増により突発性難聴の患者が増えることに追い打ちをかけています。

耳鳴りや難聴、めないなどの症状は薬を飲んでもなかなか回復しません。

質の良い睡眠、食事、ストレス解消、鍼灸治療が効果的です。


奇しくも今月3月3日は耳の日


耳にかかる負担を見直し労るにはいい機会ではないでしょうか


突発性難聴専門外来


知ってほしい朝起きれない子供の病気と治療法


朝なかなか起きれない
立ちくらみやめまいがする
気持ちが悪い
食欲がない
頭痛や腹痛がする
入浴時に気分が悪くなる
動機や息切れがする
 
3つ以上当てはまったら
「起立性調節障害」
かもしれません
 
 
思春期に好発する自律神経機能不全の一つ「起立性調節障害」は、適切な治療が必要となり、回復する病気です。
起立性調節障害は、鍼灸治療で改善されます。
 
 

信号機が二重に見えて車を運転できない時の治療法


物を見る時、正常な場合は右の目玉と左の目玉が同じものを見ようとして一点に焦点を合わせるために同期して動くものです。
 
しかし、眼球を動かす一部の筋肉が麻痺等を起してしまうと、焦点を合わせようとしても、同期せず、右と左でバラバラな動きを起こしてしまい、物が二重に見えてしまいます(複視)。寄り目をしたことがある人はご存知かと思いますが、寄り目をすると目に入るものは二重に見えてしまうものです。
 
例えば、麻痺した方の外側の下を見た時にだけ二重に見えてしまいます。
 
症状がひどいと、まっすぐ向いていても焦点が合わない、他人が麻痺をおこした患者さんを見た時に、麻痺した方の目だけ寄っているように見えます(斜視)。
 
 
 
複視の原因は、事故などの外傷、顔面神経麻痺などに多い感染症、そして近年ではコロナ禍におけるパソコンやスマホなど近距離で長時間焦点を合わせていることが原因で起こるものが多々あります。
 
一般的に薬などの治療ではなかなか回復しません。
 
そんな時に効果がある治療が鍼灸です。
 
鍼やお灸といっても目玉におこなうのではなく、目に関係する首や手、そしてまぶたの周りに治療をおこないます。
 
症状が慢性的に固定するとなかなか回復しなくなります。
 
気がついたら1日でも早く専門的な眼科鍼灸をおこないましょう


★★眼科専門外来★★

 

かゆみが我慢できない皮膚炎の対処法

空気が乾燥して冷えてくるとあらわれやすい乾燥性皮膚炎。
 
もともとのデスクワークや
コロナ禍での緊急事態宣言のため自粛生活が多いと
 
アトピー性皮膚炎同様に副交感神経の過剰亢進という体質を持ちながら、同時に交感神経の過剰亢進も抱えた、複雑な身体になってしまっています。そして、この体質を変える方法としても、鍼灸治療が有効です。
 
 
また東洋医学ではアトピーによる皮膚症状は、自然界にあるエネルギー(風・湿・熱)が、体内に侵入し、身体によくない邪気(風邪・湿邪・熱邪)として影響するからと考えます。
 
なかでも、臓腑の「肺」と「脾(ひ)」に邪が入り込むことにより、皮膚に潤いを与えている水分(津液しんえき)がうまく行き渡らなくなって自然な潤いを失い、皮下は余分なむくみが水毒となって溜まり、皮膚表面は痒みや乾燥、ジュクジュクが起こると考えるのです。

最近はマスク着用による肺への負担が増えることで余計に肺機能低下から皮膚症状を起こしやすくしています。
 
 
一般的な治療の基本は保湿
 
症状がひどい場合は、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬や炎症を抑えるステロイド外用剤を処方されます。
 
鍼灸治療では、脾や肺の経絡を整える治療をおこないます。
 
もちろん、マスクかぶれ、乳児湿疹や、アトピー、じんましん、あかぎれ、しもやけ、むくみ、下半身太りにも鍼灸治療は有効です。

症状が悪化する前に治療していきましょう。
当院グループ内ではどこでも治療可能です。
お気軽に最寄りのグループ鍼灸院へご相談ください。


 
 

急性低音障害型感音難聴


低音難聴で聞き取れなくなる音域は、日常会話で使われる人の声の高さに相当することから生活の質(Quality Of Life=QOLと言います)を考える上でとても重要だとされています。
 
聴力検査では125Hz〜8,000Hzの範囲を測定しますが、聴力検査表の中央より左側の数値(Hz)が低い場合が低音難聴と診断されます。
 
会話に重要な音の高さは500Hz〜2,000Hzとされていますが、500Hz以下の音域に聴力低下が起こると声がこもって聞こえたり、全体的に聞き取りにくくなるといった症状が現れます。
 
また、逆に500Hz以上の音が聞こえなくなると言葉を歯切れよく聴くために重要な「子音成分」が聞き取れなくなるため、聞き間違いを起こしやすくなります。
 
低音難聴の中で問題になるのは、急に低音が聞こえなくなる原因不明の低音難聴で、急性低音障害型感音難聴と呼ばれているものです。
 
一般的に突発性難聴や、メニエール病の前段階の症状としてあわられることもあるので専門的な鍼灸治療が必要です。

我慢できないかゆみのアトピー治療法


アトピー性皮膚炎の患者さんにとって最もつらいのは、とにかく痒いということです。
 
痒くてかきむしってしまった結果、湿疹や傷ができてしまうと、炎症がさらに悪化してしまうという悪循環にもなります。
 
症状のひどい時、痒くて夜も眠れないような時は、ステロイド等を使用して、まずは痒いという症状を抑えてあげることが必要です。
 
もうひとつ重要なことは、ステロイドに依存しないということ。 ステロイドを使うことで炎症を抑えることができますが、対症療法でしかありません。
 
ステロイド自体がアトピー性皮膚炎を治しているわけではないのです。
 
そこで、一番大切なことは、アトピーはアレルギー体質が原因ですから、体質そのものを変えてあげることです。
 
アトピー患者さんの体は全般的に副交感神経の過剰亢進という体質を持ちながら、同時に交感神経の過剰亢進も抱えた、複雑な身体になってしまっています。そして、この体質を変える方法として、鍼灸治療があります。
 
 
また東洋医学ではアトピーによる皮膚症状は、自然界にあるエネルギー(風・湿・熱)が、体内に侵入し、身体によくない邪気(風邪・湿邪・熱邪)として影響するからと考えます。
なかでも、臓腑の「肺」と「脾(ひ)」に邪が入り込むことにより、皮膚に潤いを与えている水分(津液しんえき)がうまく行き渡らなくなって自然な潤いを失い、アトピー性皮膚炎特有の皮膚の痒みや乾燥、ジュクジュクが起こると考えるのです。
 
 
鍼灸治療のメリットは複数あり、体の余分な熱やかゆみ、皮膚の乾燥を軽減、免疫、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えること、アトピーを含むアレルギーで問題となるIgA、IgE、好酸球などの値を正常に戻すことを得意としています。
 
この鍼灸治療を継続することで皮膚の再生力は高まり、アレルギー反応が出にくくなってきますので、アトピー症状に悩むことなく楽に過ごせるようになります。

上の写真は、アトピー悪化とステロイドの副作用で非常に強いかゆみと色素沈着、紅斑、浸出液がある中学3年生の足です。

ステロイドをやめ、週一回の鍼灸治療のみ(保湿としてワセリンを塗るときもあります)で下の写真のように変化しました。




現在、アトピーの治療にステロイドを使用している方は、塗る体の部位、重症度合いによってステロイドの強さを変えているか確認して下さい。

症状がひどい時はステロイドを塗りながらの鍼灸治療でも良いと思います。
初めからすべての薬を断つことはとても大変なことです。

アトピーでお悩みの方はお気軽にご相談下さい。

ボ●ギノールより効きますよ!お尻を見せない「いぼ痔・切れ痔」の治し方

ボ●ギノールより効きますよ。
 
日本人の3人に1人は悩まされる
 
いぼ痔、切れ痔になりやすい季節になりました。
 
いぼ痔や切れ痔は患部がデリケートな部分だけに誰にも相談できず一人で悩んでいる方が多く、いつの間にか症状が進行してしまいがちです。
 
 
 
今年はコロナの影響で在宅ワーク、運動不足になりがち。
 
足元が冷え、お尻のまわりに血液が停滞、鬱血して痔になりやすくなっています。
 
今年は痔のご相談が非常に多いです。
 
鍼灸治療では、痔の治療に腕や頭などのツボをよく使います。
 
意外と効果絶大なんですよ。
 
痔の手術をした後に再発防止のために治療する患者さんもいます。
 
便秘、運転手、妊娠中や出産時、受験生の痔などもできやすいですよ。
 
気になる方は是非ご相談下さい。
 
 
★痔に効果のあるツボ★
 
 
 
 
 
1.孔最(こうさい)
 
孔最(こうさい)は「肺の気を全身にめぐらせる」ことから名づけられたツボで、呼吸系や皮膚系の治療によく用いられます。
 
東洋医学では「大腸と肺は、表と裏の関係にある」ので、大腸の病気であっても孔最を使うこともあります。
 
孔最は急性期の症状が激しい状態、特に痛みや出血の激しい痔の時にも効果が高いです。
 
 


2.百会(ひゃくえ)
 
「百」には1から100まで、つまり「全て」という意味があり、全ての経絡が交わり会するツボです。
 
ツボは「経穴」と書きますが、経穴(ツボ)同士を結ぶ「川のような流れ」を経絡といいます。
 
百会は痔疾(ぢ)に対して著明な効果があります。
他にも、脳血管障害や自律神経失調症、不眠症、受験生の集中力低下などにも効果が高いと言われます。
 
 
百会には、鍼をするときもありますし、写真のように直接お灸をすえることもあります。
 
鍼灸治療は、薬と違い、患者さんの体質やその日の体調によって刺激量や刺激方法を調節します。
 
そのため、赤ちゃんから100歳以上の高齢者に治療が可能です。
 
 

放置してはいけない帯状疱疹の治療

発症5日目:帯状疱疹(右脇腹)

帯状疱疹は、水ぼうそうをおこすウィルスが原因となり、水ぼうそうが治っても神経節といわれる背骨の近くにある神経細胞に隠れています。

昼夜の温度差が激しく、内臓や体力が弱りやすいこの時期に免疫力が低下し、眠っていたウィルスが再活性化して発症します。

そして、帯状疱疹後神経痛という発疹がおさまっても何年にもわたり神経痛が残ってしまうことがあります。

帯状疱疹は、初め、チクチクとしたむず痒さ、痛痒い感覚を覚え、その後水疱が塊となって帯状にあらわれます。

一番多いのは、背中から脇腹に沿ってあらわれるもの。
他には、腰とお尻から坐骨神経に沿って足まであらわれるもの。
怖いのは首から顔や頭に向かってあらわれるものです。

発症初期である水疱は、一つ一つの水疱にウイルスがたくさん存在しています。 むやみに潰してしまうと水疱が広がりますので触らないように。


発症から2週間位すると真っ黒なかさぶたに変化します。
(上の写真は発症17日後)
ここまでくれば広がることはないので大丈夫です。

一般的に、医療機関ではステロイド(プレドニンなど)と抗ウイルス薬(アシクロビルやバルトレックスなど)を使用します。

しかし、これらの薬は症状を抑える、拡散しないようにするためのもので、治療ではありません。

もともとインフルエンザやコロナウイルスも同じなのですが・・・。

ウイルスに対する抗体を作って症状を寛解させるのは免疫です。
鍼灸治療は、免疫である白血球を増やす効果があります。
白血球は、抗体をつくるB細胞や、B細胞に指示を出すヘルパーT細胞があります。
今までの研究文献では、鍼灸治療3日後に白血球が一番多くなったという結果があります。

このようなことを含め、鍼灸治療は「帯状疱疹」を早く治し神経痛を残さない最適な治療法なんです。
帯状疱疹は発症部位によっては、顔面神経麻痺や失明に発展することもあります。
また、妊娠中、癌やリウマチ、潰瘍性大腸炎などの治療中で帯状疱疹の治療がしっかりできないケースがあります。

水疱ができ、むず痒さや痛みに気が付いたら1日でも早く専門の鍼灸治療をおこないましょう。

緩和ケアで癌(がん)と共に生きる

緩和ケア病棟というと暗く、寂しいイメージを持たれる方が多いと思います。しかし、実際の緩和ケア病棟は皆さんがイメージされるのとは少し違います。この動画をご覧いただき、そんな様子を感じとっていただければという思いを込めて作成いたしました。
…youtube ホスピス緩和ケア週間
 
 
WHOでは
 
「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフを改善するためのアプローチである。」
 
と定義しています。

 
ホスピス(緩和ケア病棟)は、癌の終末期(余命約半年以内で治療が難しいと考えられる時)の
 
「患者さんの身体の苦痛や精神的な苦悩を和らげ、残された大切な時間を、その人が その人らしく過ごせるようにする」
 
ための医療施設です。
 
そこでは必要な医療とともに、人生の最後をより有意義に、悔いなく過ごすためにあたたかいケアを提供することを目的としています。
 
 
 
緩和ケアの理念は
すべての人が「その人らしい人生を全う出来る様に」
人生を「より豊かで意義深いものにする」
ための機会づくりです。
 
 
 
 
緩和ケアのポイントは
1. がんによる痛みなどの辛い症状を十分に取り除いてあげる
2.患者さんとのコミュニケーションを大切に
3.家族のケア
となります。

緩和ケアはこれからのために、最期ではなく、最初に相談に行くところだと思います。

病院と緩和ケアとの違いの一つにモルヒネなど認識の違いがあります。

まず

がん患者さんの痛みの性質は
 
・痛みがいつまでも続くということ
・身体的原因による痛みが精神的なもので修飾されること
・鎮痛薬が効く痛みが多い

があります。



癌の痛み止めとして使うモルヒネに対する誤解や偏見として
 
・寿命が縮む
・中毒になる

など言われることがありますが、モルヒネは正しく投与される限り
・危険はなく痛みなく快適に過ごせる
・痛みを訴える患者さんに投与する限り中毒にならない
というのが真実です。

医師を含めモルヒネに対する誤解があるために緩和ケア先進国と比べ
日本のモルヒネの使用率は1/3以下となっています。

そのため痛みにただただ苦しみ絶望する癌患者さんが多い日本です。



2020.10.31中日新聞でも掲載されたように
国立がん研究センターが実施した遺族調査では
・亡くなるまでの1ヶ月間に患者が痛みを感じた 40.4%
・患者がつらい気持ちを抱えていた 42.3%
・遺族が長く嘆き悲しんでいた 30.1%

など痛みや苦痛への対処が足りないを中心に緩和ケアが不十分という結果が公表されました。

当院がボランティア活動をおこなっている豊橋医療センターは、 日本でも有数の緩和ケア病棟があり、常日頃から緩和ケアに対しての啓蒙活動をおこなっています。

今回の埋め込み動画も緩和ケア啓蒙活動の一環です。

終末期にどのような医療を受けたいのか、むしろ終末期ではなく、癌を宣告されたら、まず治療を含めた選択肢を考えるきっかけとして緩和ケアを思い出してほしいです。

鍼灸治療では、患者さんに寄り添い、心と痛みを緩和する治療をおこなっています。

それでは動画を御覧ください。


 

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