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ブログ : 2020年11月

ボ●ギノールより効きますよ!お尻を見せない「いぼ痔・切れ痔」の治し方

ボ●ギノールより効きますよ。
 
日本人の3人に1人は悩まされる
 
いぼ痔、切れ痔になりやすい季節になりました。
 
いぼ痔や切れ痔は患部がデリケートな部分だけに誰にも相談できず一人で悩んでいる方が多く、いつの間にか症状が進行してしまいがちです。
 
 
 
今年はコロナの影響で在宅ワーク、運動不足になりがち。
 
足元が冷え、お尻のまわりに血液が停滞、鬱血して痔になりやすくなっています。
 
今年は痔のご相談が非常に多いです。
 
鍼灸治療では、痔の治療に腕や頭などのツボをよく使います。
 
意外と効果絶大なんですよ。
 
痔の手術をした後に再発防止のために治療する患者さんもいます。
 
便秘、運転手、妊娠中や出産時、受験生の痔などもできやすいですよ。
 
気になる方は是非ご相談下さい。
 
 
★痔に効果のあるツボ★
 
 
 
 
 
1.孔最(こうさい)
 
孔最(こうさい)は「肺の気を全身にめぐらせる」ことから名づけられたツボで、呼吸系や皮膚系の治療によく用いられます。
 
東洋医学では「大腸と肺は、表と裏の関係にある」ので、大腸の病気であっても孔最を使うこともあります。
 
孔最は急性期の症状が激しい状態、特に痛みや出血の激しい痔の時にも効果が高いです。
 
 


2.百会(ひゃくえ)
 
「百」には1から100まで、つまり「全て」という意味があり、全ての経絡が交わり会するツボです。
 
ツボは「経穴」と書きますが、経穴(ツボ)同士を結ぶ「川のような流れ」を経絡といいます。
 
百会は痔疾(ぢ)に対して著明な効果があります。
他にも、脳血管障害や自律神経失調症、不眠症、受験生の集中力低下などにも効果が高いと言われます。
 
 
百会には、鍼をするときもありますし、写真のように直接お灸をすえることもあります。
 
鍼灸治療は、薬と違い、患者さんの体質やその日の体調によって刺激量や刺激方法を調節します。
 
そのため、赤ちゃんから100歳以上の高齢者に治療が可能です。
 
 

放置してはいけない帯状疱疹の治療

発症5日目:帯状疱疹(右脇腹)

帯状疱疹は、水ぼうそうをおこすウィルスが原因となり、水ぼうそうが治っても神経節といわれる背骨の近くにある神経細胞に隠れています。

昼夜の温度差が激しく、内臓や体力が弱りやすいこの時期に免疫力が低下し、眠っていたウィルスが再活性化して発症します。

そして、帯状疱疹後神経痛という発疹がおさまっても何年にもわたり神経痛が残ってしまうことがあります。

帯状疱疹は、初め、チクチクとしたむず痒さ、痛痒い感覚を覚え、その後水疱が塊となって帯状にあらわれます。

一番多いのは、背中から脇腹に沿ってあらわれるもの。
他には、腰とお尻から坐骨神経に沿って足まであらわれるもの。
怖いのは首から顔や頭に向かってあらわれるものです。

発症初期である水疱は、一つ一つの水疱にウイルスがたくさん存在しています。 むやみに潰してしまうと水疱が広がりますので触らないように。


発症から2週間位すると真っ黒なかさぶたに変化します。
(上の写真は発症17日後)
ここまでくれば広がることはないので大丈夫です。

一般的に、医療機関ではステロイド(プレドニンなど)と抗ウイルス薬(アシクロビルやバルトレックスなど)を使用します。

しかし、これらの薬は症状を抑える、拡散しないようにするためのもので、治療ではありません。

もともとインフルエンザやコロナウイルスも同じなのですが・・・。

ウイルスに対する抗体を作って症状を寛解させるのは免疫です。
鍼灸治療は、免疫である白血球を増やす効果があります。
白血球は、抗体をつくるB細胞や、B細胞に指示を出すヘルパーT細胞があります。
今までの研究文献では、鍼灸治療3日後に白血球が一番多くなったという結果があります。

このようなことを含め、鍼灸治療は「帯状疱疹」を早く治し神経痛を残さない最適な治療法なんです。
帯状疱疹は発症部位によっては、顔面神経麻痺や失明に発展することもあります。
また、妊娠中、癌やリウマチ、潰瘍性大腸炎などの治療中で帯状疱疹の治療がしっかりできないケースがあります。

水疱ができ、むず痒さや痛みに気が付いたら1日でも早く専門の鍼灸治療をおこないましょう。

緩和ケアで癌(がん)と共に生きる

緩和ケア病棟というと暗く、寂しいイメージを持たれる方が多いと思います。しかし、実際の緩和ケア病棟は皆さんがイメージされるのとは少し違います。この動画をご覧いただき、そんな様子を感じとっていただければという思いを込めて作成いたしました。
…youtube ホスピス緩和ケア週間
 
 
WHOでは
 
「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフを改善するためのアプローチである。」
 
と定義しています。

 
ホスピス(緩和ケア病棟)は、癌の終末期(余命約半年以内で治療が難しいと考えられる時)の
 
「患者さんの身体の苦痛や精神的な苦悩を和らげ、残された大切な時間を、その人が その人らしく過ごせるようにする」
 
ための医療施設です。
 
そこでは必要な医療とともに、人生の最後をより有意義に、悔いなく過ごすためにあたたかいケアを提供することを目的としています。
 
 
 
緩和ケアの理念は
すべての人が「その人らしい人生を全う出来る様に」
人生を「より豊かで意義深いものにする」
ための機会づくりです。
 
 
 
 
緩和ケアのポイントは
1. がんによる痛みなどの辛い症状を十分に取り除いてあげる
2.患者さんとのコミュニケーションを大切に
3.家族のケア
となります。

緩和ケアはこれからのために、最期ではなく、最初に相談に行くところだと思います。

病院と緩和ケアとの違いの一つにモルヒネなど認識の違いがあります。

まず

がん患者さんの痛みの性質は
 
・痛みがいつまでも続くということ
・身体的原因による痛みが精神的なもので修飾されること
・鎮痛薬が効く痛みが多い

があります。



癌の痛み止めとして使うモルヒネに対する誤解や偏見として
 
・寿命が縮む
・中毒になる

など言われることがありますが、モルヒネは正しく投与される限り
・危険はなく痛みなく快適に過ごせる
・痛みを訴える患者さんに投与する限り中毒にならない
というのが真実です。

医師を含めモルヒネに対する誤解があるために緩和ケア先進国と比べ
日本のモルヒネの使用率は1/3以下となっています。

そのため痛みにただただ苦しみ絶望する癌患者さんが多い日本です。



2020.10.31中日新聞でも掲載されたように
国立がん研究センターが実施した遺族調査では
・亡くなるまでの1ヶ月間に患者が痛みを感じた 40.4%
・患者がつらい気持ちを抱えていた 42.3%
・遺族が長く嘆き悲しんでいた 30.1%

など痛みや苦痛への対処が足りないを中心に緩和ケアが不十分という結果が公表されました。

当院がボランティア活動をおこなっている豊橋医療センターは、 日本でも有数の緩和ケア病棟があり、常日頃から緩和ケアに対しての啓蒙活動をおこなっています。

今回の埋め込み動画も緩和ケア啓蒙活動の一環です。

終末期にどのような医療を受けたいのか、むしろ終末期ではなく、癌を宣告されたら、まず治療を含めた選択肢を考えるきっかけとして緩和ケアを思い出してほしいです。

鍼灸治療では、患者さんに寄り添い、心と痛みを緩和する治療をおこなっています。

それでは動画を御覧ください。


 

3週間以上続く「せき」は要注意!何の病気?その対処法は?


・風邪は治ったのにせきだけが止まらない
・夜、寝る時になるとせきが止まらなくなる

そんな原因不明?のせきに悩まされていませんか?

結論から言うと、

「咳喘息(せきぜんそく)」
かもしれません。

喘息といえば、
子供が「ヒューヒュー、ゼーゼー」
と苦しそうに息をしていると想像するかもしれません。

しかし、喘息にはいくつか種類があります。

喘息は

・小児喘息
・成人喘息
・咳喘息

があり

・アトピー型
・非アトピー型

に分類分けします。

今回のお題になっている咳喘息とは
・喘息のようなヒューヒューという喘鳴がない
・咳だけが長時間続く
・多くは風邪などの感染症がきっかけとなって起こる
病気です。

もし、以下のような症状が一つでも当てはまれば
咳喘息かもしれません。


咳喘息の出る場所である気管は、その機能が自律神経に支配されています。

そして、昼間の活動している時間帯には、咳を抑制させる効果のある交感神経が活発に働いています。

しかし、眠気を覚える夜中の時間帯には、リラックスする働きの副交感神経が優位になります。

また、姿勢も自律神経に関わりがあり、立位や座位など体を起こしている姿勢では交感神経が、
逆に、仰向けやうつ伏せなど横になっている姿勢では副交感神経が優位に働きます。

このような自律神経の特徴が気管の機能が弱くなっている時に大きく影響を受けるため、

夜、布団に入っている時に咳の発作が起きやすくなってしまいます。

病院での咳喘息の治療で、β₂刺激薬が使用されるのもこのことが理由になります。

一般的に、咳喘息には、飲み薬や吸入での対症療法が多いですが
実は、咳喘息には鍼灸治療が効果的です。

鍼灸治療の特徴は、自律神経である交感神経と副交感神経の機能を意図的に調節することが可能で、
かつ、弱った呼吸器機能自体を治療することもできます。

また、ステロイドのような副作用もないため、

小さなお子さんから、妊婦さん、高齢の方、癌や難病の治療を進行中の方でも鍼灸治療をおこなうことが可能です。

最近、咳がよく出るな、出だすとなかなか止まらないなと感じた時は、一日でも早く鍼灸治療をしましょう。



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