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ブログ : 舌痛症:口腔内灼熱症候群

海街チャチャチャ~口の中が焼ける~

昨年大ヒットした韓国ドラマ
「海街チャチャチャ」は
時代劇や財閥の富裕層の
ドロドロとしたラブストーリー
ではなく
 
田舎漁師町の土地の美しさと
人間ドラマが組み合わさった
穏やかなストーリーでした

その中で目に止まったのが
歯科医師を演じる女優(義娘)と
お義母さんのシーン
食事中に顔を歪めるお義母さんに
声をかけると
 
「口腔内灼熱症候群」
であることを告げます

すかさず
「口の中がヒリヒリして
 熱を持ってる感じが?」
 
と返しています
 
まさか韓国ドラマでこの病名が
出てくるとは思いませんでした
 
近年 コロナ禍の影響で
生活スタイルが激変し
 
口腔内灼熱症候群が
この日本でも急増しています

口腔内灼熱症候群は
 
「3ヵ月を超えて、かつ1日2時間を超えて連日再発を繰り返す、口腔内の灼熱感または異常感覚で、臨床的に明らかな原因病変を認めないもの。」 (*1
 
と定めていて
 
抗うつ薬を始めとする薬物療法がありますが
約3割の人が症状に変化がないという統計もあります
 
この病気は舌だけに症状を感じる
いわゆる「舌痛症」もあります
 
まだ原因や治療がはっきりと解明されていない病気ですが
 
脳や末梢神経が知覚過敏になっている状態の
三叉神経細線維感覚ニューロパシー (*2 なので
鍼灸治療が効果的です
 
 
鍼灸治療をすると
・ストレスによって乱れた自律神経を整え
・脳に作用して痛みを抑制し
・痛みを感じる部分を正常化させる
 
効果があります
 
また
 
閉経前後の女性に発症しやすいことから
女性ホルモンの変化に関与しているため
エストロゲンの急激な分泌減少を
穏やかにさせることで
口腔内の症状を楽にさせることも併せて治療できます
 
口の中の違和感
舌の痛みが気になる時は
我慢せずご相談ください

 
 
(*1 日本頭痛学会 国際頭痛分類第3版
(*2 一般社団法人 日本口腔顔面痛学会

口の中が焼ける~口腔内灼熱症候群~

口の中が焼けるように痛くなる、チクチクと感じる症状でお悩みですか?それは、口腔内灼熱症候群かもしれません。
 
日本頭痛学会が基準としている国際頭痛分類第3版では、口腔内灼熱症候群を
 
「3ヵ月を超えて、かつ1日2時間を超えて連日再発を繰り返す、口腔内の灼熱感または異常感覚で、臨床的に明らかな原因病変を認めないもの。」
 
と定めています。
 
口腔内灼熱症候群は、50~70歳代の閉経周辺、閉経後の女性に最も多くみられますが、その他の年代の男性にも症状はあらわれています。
 
病院での治療としては、抗うつ薬を始めとする薬物療法がありますが、約3割の人が症状に変化がないという統計もあり、症状が改善する手段がなく日々を過ごし悩んでいる方もいます。
 
 
当院では、耳鼻科領域の治療として、突発性難聴や顔面神経麻痺の専門外来を設置しています。
 
今までの診療で難聴や麻痺だけでなく、口の中や舌が焼けるように痛く、いくつも医療機関をまわったけど原因がわからない、もしくは良くならないと相談されるケースが多々ありました。
 
鍼灸治療は、口腔内灼熱症候群のような知覚異常にも適応しており、抗うつ薬で良くならなかった場合の症状に対しても改善が見込めます。
 
すでに医療機関で口腔内灼熱症候群と診断を受けている患者さんにとっては3ヶ月から数年単位で悩まれているケースが多く、1日でも早く専門の鍼灸治療を受けていただきたいと思います。
 
口の中の焼けるような痛みでお悩みの際は、お早めにご相談ください。
 
 

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