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コロナ後遺症リスクは3年後も残存する調査結果が出ました

世界規模で猛威をふるった新型コロナウイルス感染症ですが、とある研究機関の調査では、見逃せない結果が出ています。

新型コロナウイルスの感染は、多くの臓器系に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症を引き起こしますが、これらの後遺症のリスクに関する長期の追跡調査のデータは限られています。

この研究では、SARS-CoV-2の感染者群13万5161人と対照群520万6835人のコホートを米国退役軍人省のデータベースから構築し、3年間追跡して死亡とPASCによるリスクを推定しました

SARS-CoV-2に感染したものの入院しなかった患者では、死亡リスクの増加は感染後2年目には見られなくなり、PASCの発症リスクは感染後の3年間で低下した。それでも感染後3年目において、PASCによる障害調整生存年数(DALY:disability-adjusted life year)への影響が1000人当たり9.6年(95%信頼区間[CI]:0.4-18.7)となった。

一方、SARS-CoV-2の感染によって入院した患者において、感染後の3年間で死亡リスクは低下したが、感染後3年目でも対照群と比較すると有意に高いままだった。PASCの発症リスクは3年間で減少したが、3年目において1000人当たり90.0年のDALYへの影響をもたらしています。

以上から、COVID-19感染者では、時間の経過とともに死亡やPASCのリスクが減少していくが、感染によって入院した患者については、健康への悪影響が感染後3年目にも残存していることが示されました。

※参考文献:Cai M, et al. Three-year outcomes of post-acute sequelae of COVID-19. Nat Med. 2024;30(6):1564-73.

※PASCは、ネットでは、ロングCOVID(ロングコロナ)と呼ばれていますが論文ではPASCとも呼ばれることが多いようです。PASCは、SARS-CoV-2感染の急性後後遺症(postacute sequelae of SARS-CoV-2)の略語です。

※障害調整生存年数(Disability-Adjusted Life Year: DALY)は、健康状態を評価するための指標の一つです。簡単に言うと、DALYは病気や障害による健康損失を年数で表したものです。具体的には、次の2つの要素から構成されます:

  1. 早期死亡による損失年数:病気や障害で早く亡くなったことによる損失年数。
  2. 障害による損失年数:病気や障害を持ちながら生活することで失われた健康な年数。

DALYは、これらの2つの要素を合計することで算出されます。つまり、DALYが大きいほど、その病気や障害が個人や社会に与える負担が大きいことを意味します。

例えば、ある病気が原因で5年早く亡くなり、その前に10年間障害を持って生活した場合、その病気によるDALYは5年(早期死亡による損失年数)+10年(障害による損失年数)=15年となります。

このように、DALYは個人や集団の健康状態を数値化し、病気や障害の影響を総合的に評価するための重要な指標です。

※参考:令和元年~3年度厚生労働科学研究費補助金
(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)
「栄養政策等の社会保障費抑制効果の評価に向けた医療経済学的な基礎研究」

新型コロナの後遺症は罹患時から持続する症状と、回復した後、新たに出現する症状があります。

倦怠感・疲労感・関節痛・筋肉痛・咳・痰・息切れ・胸痛・脱毛・記憶障害・集中力の低下・睡眠障害・頭痛・抑うつ・嗅覚障害・味覚障害・腹痛

その中でも特に多いのが

倦怠感・息切れ・嗅覚障害・気分の落ち込み・咳・集中力の低下

となっております。

倦怠感などの後遺症を和らげる治療

コロナ後遺症に対する鍼灸治療

調査結果の内容は詳しく理解するのが難しいと思いますが、要は、後遺症があらわれた時は、3年後でも症状が残ってしまうことがあるということです。

それでも、しょうがないと思い何もしないのも苦しいですし、治療法がないわけではありません。

コロナ後遺症の治療法では、鍼灸治療も有効な治療法の一つです。もともとコロナ後遺症の原因の一つは、サイトカインストームと呼ばれる強力な免疫反応を引き起こすことがあります。この免疫反応が、炎症や痛みをはじめとする後遺症を引き起こしていると考えられています。

鍼灸治療では、このような免疫反応を鎮め、症状に影響している自律神経の機能を活性化させることができるため、さまざまな後遺症の症状に対応できます。

当院のコロナ後遺症外来について

コロナ後遺症の治療は予約優先制となっております。そのため、

・事前にご予約ください。予約時、「コロナ後遺症」とお伝えください。
・往診治療も対応しております。※対象者は、外来同様です。

注意点としまして、

・コロナ感染療養期間中の方の治療は、お断りしております。
・現在発熱している方は受け付けておりません。
・状態によっては、病院への受診をお勧めする場合があります。

当院の感染症対策

・窓の開放や換気扇による開院時間中の常時換気をおこなっております。
・患者、スタッフともに院内でのマスクの着用を義務付けております。
・スタッフの手指洗浄・消毒をおこなっております。


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コロナ後遺症患者さんを襲う「クラッシュ」の実態

コロナ後遺症:労作後倦怠感

近年、未だに一年を通して拡大を続けるコロナ感染とその後遺症ですが、後遺症に関しては、何年も症状に苦しく患者さんも少なくありません。

コロナ後遺症で多い症状は、倦怠感や疲労感ですが、その中でも注意が必要なのが「Post-exertional malaise(PEM)」と呼ばれる「労作後倦怠感」です。

労作後倦怠感とは、運動など体を動かしてすぐに倦怠感があらわれるものではなく、

  1. 軽い労作後や、ストレスのあと、5時間~48時間後に急激に強い倦怠感他の症状が出てしまう状態。
  2. 近所への買い物や、パートナーとの喧嘩などの後、直後は大丈夫だが、その数時間後または翌日になってから、急激にだるくなる、などが典型的な症状。

といった特徴があります。

紛らわしいですが労作後倦怠感ではない症状は

  1. 毎日夕方になるとだるい
  2. 仕事などで体を動かした後、直後からずっとだるさが続く
  3. 1日ハードに働いた後、翌日にだるくなる

などの違いがあります。

また、労作後倦怠感がある時の注意点は

  1. 疲れることを絶対にしない
  2. 根性で頑張るのではなく、疲れないためにはどうしたらいいのか客観的に分析してもらう

ことがあげられます。

コロナ後遺症:クラッシュ

万が一、無理して運動や頭を使ってしまうと「クラッシュ」という症状があらわれてしまいます。

コロナ後遺症クラッシュのメカニズム コロナ後遺症クラッシュの起きる理由 コロナ後遺症のクラッシュが起きる原因

クラッシュが起きることで労作後倦怠感は、急激に悪化してしまいます。

クラッシュは、労作後倦怠感の悪化バージョンで、3日以上動けなくなってしまいます。

動けないとは、鉛を背負ったような、尋常ではない倦怠感を感じることで、この症状を感じたらクラッシュを疑います。

コロナ後遺症:倦怠感の治療法

労作後倦怠感やクラッシュの治療法は、症状があらわれない程度の労作に留めることで、少しずつやれることを増やしてできることの底上げをすることです。

当院では、うつ病や双極性障害、自律神経失調症、起立性調節障害の専門治療もおこなっています。そのため、脳神経や自律神経の症状に合わせた最適な治療が可能です。

このようなことから、当院でのコロナ後遺症外来の治療は、ご自身ではできないレベルで、一人ひとりの症状の度合いに合わせて治療プランを組み立て、より早期に回復できるお手伝いをします。


熱なしコロナで拡大する後遺症

お盆前から新たにコロナ感染がひろがりましたね。また、今まで感染者が少ない地域に広がっている傾向も見られました。

この背景には、コロナだけでなく以下のような原因もあります。

  1. ヘルパンギーナ
  2. マイコプラズマ肺炎
  3. インフルエンザ
  4. 手足口病

以上のような、さまざまな感染症が混在しているのと同時に、コロナ感染自体が以前のように急激に発熱するのではなく、発熱しないいわゆる「熱なしコロナ」が多いこともあります。

熱が急激に上がらない→ 病院に行かないもしくは検査してもらえない
→ 隔離等警戒することをしない→ 感染が拡大する

といった行動になりやすいです。

先日ちょうど熱なしコロナについてテレビでも紹介していましたが

熱なしコロナの症状

  1. 発熱しない
  2. 喉の痛みがある
  3. 咳が出る(たんが絡む咳)
  4. 鼻水が出る

といった症状がが特徴で、発熱と乾いた咳のマイコプラズマ肺炎や、すべての症状があらわれるインフルと区別されます。

熱なしコロナは免疫力が働かない

心配なことは感染拡大だけではありません。

かぜや新型コロナなどの感染症は、発熱することで体で免疫反応がおこり、体を治そうとしてくれます。

しかし熱が出ないコロナ感染では、免疫反応がしっかりと起こってくれないため、体を治す働きができずにウイルスが長期間残ってしまいます。 その結果、コロナ後遺症があらわれやすくなります。

コロナ後遺症

コロナ後遺症と呼ばれる症状には

  1. 倦怠感
  2. 抜け毛
  3. 咳が止まらない
  4. 味覚障害、嗅覚障害

などが挙げられますが、基本的に目に見えてわかる器質的異常ではなく、原因を診断できない機能障害なので確実な治療法がありません。

コロナ後遺症の治療

そんな時に治療の手助けとなるのが「鍼灸治療」です。

お灸は古くから伝わる東洋医学の治療法で、もぐさ(乾燥したヨモギの葉)を燃やし、その温かさを使ってツボを刺激します。

この刺激により身体の自然治癒力を引き出します。

お灸による温熱刺激は体内の血流を促進し、白血球などの免疫細胞の活動を活発にします。 これにより体の防御機能が高まり、病気に対する抵抗力が強くなります。

また、鍼灸治療は脳にも作用します。鍼灸治療は内因性オピオイド(エンドルフィンなど)の生成を促進します。これらの物質は痛みを和らげるだけでなく、マクロファージの活動を調整する作用もあります。エンドルフィンの分泌により、ストレスが軽減され、免疫系の働きが強化されます。

当院のコロナ後遺症外来について

コロナ後遺症の治療は予約優先制となっております。そのため、

・事前にご予約ください。予約時、「コロナ後遺症」とお伝えください。
・往診治療も対応しております。※対象者は、外来同様です。

注意点としまして、

・コロナ感染療養期間中の方の治療は、お断りしております。
・現在発熱している方は受け付けておりません。
・状態によっては、病院への受診をお勧めする場合があります。


コロナが治ったはずなのに症状がつらい。コロナ後遺症に対する鍼灸セミナー

コロナが治ったのにその後の症状がつらい。
そんなコロナ後遺症に対して、本セミナーではコロナ渦から急増した疾患とともに考える、それらに対して鍼灸治療がどのように有効に働き、症状緩和に役立つのか、主にデルタ株115症例とオミクロン株97症例から見えてきた傾向と鍼灸治療を、実例を交えてご紹介します。

セミナー詳細

コロナ後遺症は遅れてやってきた


コロナ後遺症は遅れてやってきた
 
NHKで放送された内容では
 
18歳男性がコロナ感染3か月後に後遺症として様々な症状が現れたと
 
けん怠感などの原因は「新型コロナ後遺症」
そう診断されました。
症状が出たのは感染から3か月後でした。
 
「こんなに遅れて症状が出ることがあるのか」
 
目に見えにくいコロナ後遺症。
苦しんでいる人は皆さんの周りにもいるかもしれません。
 
 
令和5年01月06日NHKが放送した最新情報では
コロナ後遺症の症状をアンケートした結果
 
★けん怠感が45%
★せきは36%
 
とそれぞれ後遺症の症状の割合が増加しているとのこと。
 
実際に、当院が現場で新規コロナ後遺症患者さんの症状を確認しても
以前の味覚異常や倦怠感、健忘等と比べても変化してきているのがわかります。
後遺症としてあらわれる
 
倦怠感・せき・味覚障害などは効果的な治療法は確立されていません。
 
 
このようなコロナ感染後の後遺症ですが
実は、自律神経を含めた機能障害がほとんどで
治療としては
機能回復が目的の鍼灸治療が有効です
 
当院のコロナ後遺症外来では、コロナ陽性判定から2週間以上経過、かつ現在感染してなければ受診可能です。
後遺症でお悩みの方は、1日でも早く治療を開始し、不快な症状を取り除きましょう。

新型コロナの後遺症に変化 けん怠感やせき、うつ症状が増加


新型コロナウイルスが変異を続ける中で後遺症と呼ばれる症状も変化してきました。
 
 
令和5年01月06日NHKが放送した最新情報では
 
コロナ後遺症の症状をアンケートした結果
 
★けん怠感が45%
 
★せきは36%
 
とそれぞれ後遺症の症状の割合が増加しているとのこと。
 
実際に、当院が現場で新規コロナ後遺症患者さんの症状を確認しても
 
以前の味覚異常や倦怠感、健忘等と比べても変化してきているのがわかります。
 
後遺症としてあらわれる
 
倦怠感・せき・味覚障害などは効果的な治療法は確立されていません。
 
しかし、もともと後遺症とは、自然治癒力がストップした「もうこれ以上治せません。」という慢性病と同じ状態です。
 
固定した症状に対して、鍼やお灸を使ってツボに刺激することで体を正しい状態に再生する誘導をしてくれます。
その結果、自然治癒力が再び活動を始め、機能回復を促してくれます。
 
 
当院のコロナ後遺症外来では、コロナ陽性判定から2週間以上経過、かつ現在感染してなければ受診可能です。
 
後遺症でお悩みの方は、1日でも早く治療を開始し、不快な症状を取り除きましょう。


 

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