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急性低音障害型感音難聴



近年、急増している急性低音障害型感音難聴。

急性低音障害型感音難聴とは、ある日「突然」に「片方の耳」の「低音域だけが聞こえなくなる」 病気です。

発症は、ストレスや疲労、インフルエンザなどの感染症をきっかけに内耳の血液循環に影響をきたすことで内耳のリンパ液が貯留するためと考えられています。この病気は再発しやすいため、再発を繰り返していくうちに激しいめまいを伴うメニエール病に移行する例も少なくありません。

人は20Hz〜20,000Hz程度の音域が聞き分け可能であるとされていますが、低音難聴にかかると、通常聞き取れるはずの音域の中で最も低い500Hz以下の低音域が聞き取れなくなる傾向にあります。

低音難聴で聞き取れなくなる音域は、日常会話で使われる人の声の高さに相当することから生活の質(Quality Of Life=QOLと言います)を考える上でとても重要だとされています。

なお、聴力検査では125Hz、250Hz、500Hz、1,000Hz、2,000Hz、4,000Hz、8,000Hzを測定しますが、聴力検査表の中央より左側の数値が低い場合が低音難聴と診断されます。

会話に重要な音の高さは500Hz〜2,000Hzとされていますが、500Hz以下の音域に聴力低下が起こると声がこもって聞こえたり、全体的に聞き取りにくくなるといった症状が現れます。
また、逆に500Hz以上の音が聞こえなくなると言葉を歯切れよく聴くために重要な「子音成分」が聞き取れなくなるため、聞き間違いを起こしやすくなります。

急性低音障害型感音難聴は、一般的な突発性難聴と比べ治りやすいですが、症状が長引いたり再発を繰り返す傾向にありますので注意が必要です。また、再発するたびに治りにくく、重症化しやすいのでしっかり治療する必要があるといえます。

もともと、難聴の原因部位である内耳は、構造上の問題からステロイド治療が効きにくいとされ、実際、なかなか回復できずに鍼灸治療を希望する患者さんが少なくありません。

低い音だけ聞こえない時、急性低音障害型感音難聴と診断されてお悩みの際はご相談ください。

突発性難聴専門外来


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妊娠中でステロイドが使えない時の突発性難聴の治療

妊娠中に、突然聞こえなくなりました。
すぐに婦人科へ行きましたが専門外ということで耳鼻科をすすめられ、耳鼻科を受診。
耳鼻科で聞こえの検査をして、やっと「突発性難聴」と診断されましたが。
妊娠中ということもあり、婦人科の先生と相談してくださいと言われ、治療できずにまた婦人科へ行くことに。

婦人科では、妊娠中だからと、一応胎児に影響がないと言われている少量のステロイドを処方されました。

薬の量が少なかったのか2週間経っても症状は変わらず悩んでいました。

ちょうど知人が逆子の治療で通っていた鍼灸院で妊娠中に難聴になりやすくて治療をしている話を思い出したと教えてもらい鍼灸院に相談しました。

すぐに治療の予約をして週2回の治療をおこない、治療を始めて2回目の治療から聞こえに変化があらわれ、5回目の治療後にはほとんど正常範囲に回復しました。
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このような妊娠中のトラブルはよくあるケースです。

婦人科専門の治療をおこなっている当院では、妊娠中の各種トラブルに対応できます。

特に、突発性難聴の治療はお早めにご相談ください。
お母さんにも赤ちゃんにも副作用なく安全に治療ができます。



低音難聴にご用心! 低音障害型感音性難聴の治療法

低音障害型感音性難聴という病気を
聞いたことはありますか?
 
急に聞こえなくなることから
急性低音障害型感音難聴とも呼ばれます
 
この病気は
内耳の異常により発症します
蝸牛型メニエールとも呼ばれ
めまいを伴わないメニエール病との認識もあります
 
20~40代女性に多く
初期症状は
耳鳴りや耳のつまりがあらわれます
 
その他の特徴としては

・なんとなく聞き取りづらい
・複数人、騒がしいところでの会話が分かりにくい
・離れたところからの呼びかけに気づかない
・低音の耳鳴り
・耳に水が入っているように感じる

などがあります
 
 
低音障害型感音性難聴は
低音域のみ聞こえにくくなり
難聴のレベルも軽度のため
対面での日常会話には大きな影響がなく
発症していることに気づかないケースも
多いです
 
また再発も繰り返すため
症状がなくなったから治ったと思い
治療をせず放っておくと
症状がどんどん悪化してしまいます
 
 
発症の原因は
睡眠不足・ストレス・慢性的な疲れから
自律神経が乱れ体の緊張が強くなり
内耳の異常に繋がることから
 
受験や期末試験など試験勉強の後に
発症する学生さんも多く見られます
 
近年では
新型コロナウイルスの影響で生活スタイルが変化したことで
発症する方も急増しています
 
 
低音障害型感音性難聴は
ステロイド治療が第一選択なのですが
 
耳の構造上
ステロイドが効きにくく
なかなか思うように回復する人は少ないです
 
そんな時効果を発揮するのが
難聴専門の鍼灸治療です
 
鍼灸治療には
 
・自律神経を整えストレスを緩和
・血行の改善
・自己免疫力の向上
 
の効果があり
その結果として
障害部位の内耳に作用して
難聴を改善することができます
 
低音障害型感音難聴でお悩みの方
再発を繰り返している方
 
お早めにご相談ください


おたふく風邪が原因のムンプス難聴は回復する可能性があります。



おたふく風邪が原因のムンプス難聴は回復する可能性があります。
 
ムンプス難聴は、最も回復が難しいとされる難聴の一つです。
 
ムンプスとはおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の原因となる「ムンプスウイルス」のことで、この病気にかかると顔、特に耳の下がおたふくのように腫れ上がり高熱します。
 
特に3〜9歳に発症しやすく、症状の一つとして難聴が現れることがあります。高度難聴、そして子供が聞こえなくなったことに気づかず発見が遅くなることから回復が難しいとされています。
 
一般的には、40〜90db程度の中等度の難聴であれば補聴器を使って改善できることもあります。
 
90db以上の高度難聴になると補聴器での改善は難しくなり、人工内耳に移行せざるを得ない部分があります。
 
しかしながら、人工内耳はムンプス難聴の大半を占める一側性の難聴では保険適応にならないため、ムンプス難聴例での人工内耳の適応はあまり多くありません。
 
そのため、鍼灸治療しか回復の可能性がない場合が多いです。
 
ムンプス難聴でお悩みの際は、お早めにご相談下さい。

難聴専門外来
剛鍼灸治療院
愛知県豊川市萩山町1-5
tel:0533-84-5963

トップ画像は
鍼灸治療前後の聴力の変化です
 
■5歳女性
発症年月日:2009年7月
初診日:2009年9月
治療前検査日:
2009年8月
 
治療中検査日:
2009年12月
 
治療中検査日:
2010年4月
 
備考:ムンプス難聴

コロナ禍で加速するスマホ難聴とヘッドホン難聴の対策

昭和のヒーローといえば 石原軍団や戦隊モノですが

彼らだけでなく
ウォークマンのCMに登場する主人公も
ヒーローを代表する1人ではないでしょうか?


お猿さんがイヤホンをつけて音楽を聞く姿が
なんとも哀愁漂い印象に残っています。


まさに今、この情景が問題となっています。


2年前WHO(世界保健機構)は、音楽プレイヤーやスマートフォンを危険な音量で使用したり、クラブやライブイベントなどで大音量にさらされていることによって、世界で11億人もの若者(12~35歳)が携帯型音楽プレーヤーやスマートフォンなどによる音響性難聴のリスクを背負っていると警鐘を鳴らしています。


厚生労働省e-ヘルスネットでは


ヘッドホン難聴を



ヘッドホンやイヤホンを使い、大きな音量で音楽などを聞き続けることにより、音を伝える役割をしている有毛細胞が徐々に壊れて起こる難聴です。少しずつ進行していくために初期には自覚しにくく、とはいえ失った聴覚は戻りません。大きすぎる音量で聞かない、長時間連続して聞かずに定期的に耳を休ませるなどの予防が重要となります。


・・・・中略


ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)は、じわじわと進行し、少しずつ両方の耳の聞こえが悪くなっていくため、初期には難聴を自覚しにくいことが特徴です。他の症状として、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴りを伴う場合があります。重症化すると聴力の回復が難しいため、そのような耳の違和感に気づいたら早めに受診することが大切です。



と記載しています。


また


アメリカのジェニファー・ディール氏らによる論文では



難聴である人は、10年間のうちに認知症を発症する確率が50%、うつ病になる危険性が40%、転倒する危険性が30%高いという結果が報告されています。



とも報告してます。


そして、コロナ禍のストレス、リモートワークやスマホ利用の急増により突発性難聴の患者が増えることに追い打ちをかけています。

耳鳴りや難聴、めないなどの症状は薬を飲んでもなかなか回復しません。

質の良い睡眠、食事、ストレス解消、鍼灸治療が効果的です。


奇しくも今月3月3日は耳の日


耳にかかる負担を見直し労るにはいい機会ではないでしょうか


突発性難聴専門外来


急性低音障害型感音難聴


低音難聴で聞き取れなくなる音域は、日常会話で使われる人の声の高さに相当することから生活の質(Quality Of Life=QOLと言います)を考える上でとても重要だとされています。
 
聴力検査では125Hz〜8,000Hzの範囲を測定しますが、聴力検査表の中央より左側の数値(Hz)が低い場合が低音難聴と診断されます。
 
会話に重要な音の高さは500Hz〜2,000Hzとされていますが、500Hz以下の音域に聴力低下が起こると声がこもって聞こえたり、全体的に聞き取りにくくなるといった症状が現れます。
 
また、逆に500Hz以上の音が聞こえなくなると言葉を歯切れよく聴くために重要な「子音成分」が聞き取れなくなるため、聞き間違いを起こしやすくなります。
 
低音難聴の中で問題になるのは、急に低音が聞こえなくなる原因不明の低音難聴で、急性低音障害型感音難聴と呼ばれているものです。
 
一般的に突発性難聴や、メニエール病の前段階の症状としてあわられることもあるので専門的な鍼灸治療が必要です。

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